日本電気協会

原子力規格委員会

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JEAG4609-2008
ディジタル安全保護系の検証及び妥当性確認に関する指針

概 要

原子力発電所の安全保護系にディジタル計算機を適用するに当たっては,ソフトウェアの品質を確保することが重要である。本指針では,ディジタル安全保護系のソフトウェアの設計・製作・試験・変更の各プロセスにおいて,安全保護上要求される機能が正しく確実に実現されていることを保証する活動に関して,検証と妥当性確認に対する基本的事項を規定している。

目 次

目 次
1.目 的
2.適用範囲
3.用語の定義
3.1 ディジタル計算機
3.2 検 証
3.3 妥当性確認
3.4 文 書
4.検証及び妥当性確認
4.1 検証及び妥当性確認の目的
4.2 検証及び妥当性確認の実施
4.3 ソフトウェア再利用時の検証及び妥当性確認
5.変更管理

[解 説]
(解説−1)目 的
(解説−2)適用範囲(概念図)
(解説−3)検証及び妥当性確認が可能なソフトウェア設計
(解説−4)変更作業
(解説−5)設計・製作作業内容
(解説−6)品質保証活動の概要
(解説−7)検証及び妥当性確認
(解説−8)管理面の独立
(解説−9)ソフトウェアツール
(解説−10)ソフトウェアの再利用
(解説−11)変更管理

巻頭言

 原子力発電所の安全保護系は,原子炉停止系を緊急作動するための信号回路と工学的安全施設等の作動を行わせるための信号回路とから構成されています。これは,原子炉施設の異常状態を検知し,必要な場合に,各信号回路を直接動作させる設備で,その設計には「発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針」(平成2年8月30日原子力安全委員会決定)において,その性能及び信頼性に対する要求事項が示されております。
 近年のエレクトロニクス技術の目覚しい進歩に伴い,原子力発電所においては,1980年代頃から常用系の計測制御システムを中心にディジタル計算機が適用されるようになりました。そしてディジタル計算機は,この間に得られた確かな運転実績を踏まえながら,段階的にその適用範囲を拡大し,安全保護系の計測制御システムにも適用されるようになってきました。しかし,ディジタル計算機を適用した安全保護系(以下,ディジタル安全保護系)の場合,設計上の要求機能がソフトウェアによって実現されるため,その機能が正しく実現されていることを保証するための活動が,特別に必要となります。
 このため,(社)日本電気協会原子力規格委員会では,1989年にディジタル安全保護系のソフトウェアの検証及び妥当性確認の手法として,JEAG4609「安全保護系へのディジタル計算機の適用に関する指針」を制定し,国内原子力発電所においては,この指針に基づきディジタル安全保護系の設計・製作を行ってきております。
 (社)日本電気協会原子力規格委員会では,JEAG4609「安全保護系へのディジタル計算機の適用に関する指針」は制定以来20年近く経過していることから,このたびの改定に際し,IEEE 7-4.3.2やIEC 60880などの関連する国際規格の動向調査を行うとともに,国内外の規制動向,最近の技術進歩や運転経験についても調査を行い,その結果,新たにディジタル安全保護系の性能と品質保証活動に関する規程をJEAC4620「安全保護系へのディジタル計算機の適用に関する規程」として定め,ディジタル安全保護系のソフトウェアの検証及び妥当性確認に対する基本事項をJEAG4609「ディジタル安全保護系の検証及び妥当性に関する指針」として改定することと致しました。
 具体的には,JEAC4620については,ディジタル安全保護系の機能と設計に関する要求事項とディジタル安全保護系のソフトウェアに対する品質保証上の要求事項を規定した本文と,要求事項を理解する為の具体的事例を示した解説で構成しております。また,JEAG4609については,ソフトウェアの検証及び妥当性確認における基本的事項を定めた本文と,基本的事項を理解する為の具体的作業内容等を示した解説で構成しております。
 本規程及び本指針の制定に当たって,関係官庁,電力会社,メーカ並びに委員の方々に絶大なご助力を賜りました。ここに関係各位に深く感謝いたします。

平成20年3月

原子力規格委員会
安全設計分科会
分科会長 吉川榮和

改定履歴
制  定
平成元年1月31日
第1回改定
平成11年5月28日
第2回改定
平成20年3月18日
正誤表
公衆審査
JEAG4609-2008
期間:平成19年8月16日
    〜平成19年10月15日
結果:資料請求者2名
質疑・意見対応
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