日本電気協会

原子力規格委員会

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JEAG4610-2015
個人線量モニタリング指針

概 要

 本指針は,放射線業務従事者及び管理区域に一時的に立入る者が受ける線量を,合理的に達成できる限り低く防護できるよう管理することを目的として,原子力施設における個人線量モニタリングの考え方及び方法を定めています。
 今回の改定においては,東京電力福島第一原子力発電所事故の経験や国からの指示事項等をもとに,事故時の対応に必要な内容を追加しました。また、従来の原子力発電所に加え,再処理施設にも対象を広げ,これに伴い新たに必要となった内容が追加されました。なお改定案の検討に当たっては、最新の法令,ICRP勧告や国際・国内標準の動向にも十分な配慮を払いました。

目 次

1. 序論
    1.1 目的
    1.2 適用範囲

2. 関連法規等
 2.1 関連法令,規定
 2.2 JIS

3. 管理方法
   3.1 モニタリングの種類
    3.1.1 日常モニタリング
    3.1.2 作業モニタリング
    3.1.3 特殊モニタリング
    3.1.4 確認モニタリング
 3.2 線量とモニタリングの関係
  3.2.1 外部被ばくによる線量
  3.2.2 内部被ばくによる線量
 3.3 管理レベルの設定
  3.3.1 記録レベル
  3.3.2 調査レベル
  3.3.3 介入レベル

4. 測定法 
 4.1 外部被ばくによる線量の測定
  4.1.1 測定対象者
  4.1.2 測定部位
  4.1.3 測定頻度
  4.1.4 測定方法
 4.1.5 個人線量計の校正方法

4.2 内部被ばくによる線量の測定
  4.2.1 測定対象者
  4.2.2 測定頻度
  4.2.3 測定方法
  4.2.4 測定結果からの摂取量の算定
  4.2.5 内部被ばくの線量測定に用いる測定器の校正方法
 
5. 評価
 5.1 実効線量の評価
  5.1.1 外部被ばくによる実効線量の評価
  5.1.2 内部被ばくによる実効線量の評価
 5.2 等価線量の評価
 5.3 評価頻度及び数値の取扱い
  5.3.1 外部被ばく
  5.3.2 内部被ばく

6. 記録

巻頭言

 原子力発電所で働く放射線業務従事者に対して実施する個人線量モニタリングは,放射線業務従事者が受ける線量を,合理的に達成できる限り低くするよう管理し,必要な防護対策をとるために,極めて重要であります。
 我が国の原子力発電所における放射線計測に関する技術基準は「発電用原子力設備に関する技術基準」(通商産業省令第62号)に定められていますが,原子力発電所の個人線量モニタリングについて具体的に言及した指針・解説が整備されていなかったことから,平成2年5月,本指針を制定しました。
 その後,電子式線量計の進歩や計量法の改正に配慮した,平成8年6月の改定第1回,国際放射線防護委員会1990年勧告(ICRP Publication 60)を取り入れた国内法令の内容を反映させた,平成15年5月の改定第2回に続き,平成21年3月には外部線量測定の主要測定器に関する事項について発電所の運用実態の反映を主眼とした,改定第3回を発行しました。さらにこの度,福島第一原子力発電所の事故(以下「福島事故」という。)の経験を踏まえ慎重な審議を重ねるとともに,使用済燃料の再処理施設への適用拡大を検討し,本指針の改定を行いました。主要改定事項は,以下のとおりです。
1.事故時の内部被ばく線量測定・評価方法の追加
  事故時における内部被ばく線量の測定・評価方法について検討し,NaIシンチレーション式サーベイメータ等を用いた甲状腺被ばく線量評価等新たな方法の追加を行った。
  その他福島事故において東京電力が実施した事故時及び事故後の個人線量モニタリングにおいて指針化しておく必要のある項目の抽出を行い,反映を行った。
2.事故時の放射線管理・放射線防護に関する国の指示事項等の反映
  福島事故に係る国会,政府等の事故調査報告書等に記載されている問題点及び反省事項,厚生労働省から出された指示事項等を検討し,必要事項を反映した。
3.使用済燃料の再処理施設への適用範囲の拡大
  再処理施設での管理に必要な個人線量モニタリング手法等を指針に取り込んだ。
  また,関係法令,関連JIS,参考文献,引用文献などの見直しを行った。
  本指針は,改定第4回にあたります。これまでは原子力発電所のみについて適用してきましたが,今回より再処理施設についても適用出来るよう改定を行っています。今後本指針を利用される皆様の率直なご批判とご助言により,さらに追補と改定に努めたいと念じております。
  最後に,本指針の改定にあたり絶大な助力を賜りました関係官庁,電力会社,メーカ並びに委員の方々など関係各位に深く感謝する次第であります。

平成27年12月
原子力規格委員会
放射線管理分科会
分科会長 中村尚司

改定履歴
制  定
平成2年3月2日
第1回改定
平成8年5月29日
第2回改定
平成15年5月23日
第3回改定
平成21年3月10日
第4回改定
平成27年8月11日
正誤表
公衆審査
JEAG4610-2015
期間:平成27年6月12日
    〜平成27年8月11日
結果:資料請求者0名
意見送付者0名
質疑・意見対応
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