(一社)日本電気協会原子力規格委員会で は、委員会活動への貢献が顕著な委員等を毎 年度選考し表彰しております。
令和5年度(第20回)原子力規格委員会 功労賞につきましては、原子力規格委員会に おいて、以下6名の方に功労賞を贈ることを 決定し、6月25日に表彰式を行いました。
受賞者に表彰状を授与
平成20年より原子力規格委員会委員として、そして平成27年6月より8年間、第4代委員長として尽力された。
その間、規格策定プロセスを着実に実施し、高い安全性を合理的に達成するための規格、基準を作り上げるという学協会規格策定の意義を踏まえ、規格策定活動の推進に尽力された。
また、新検査制度導入への対応やリスク情報の活用、福島第一原子力発電所事故以降の規格への要求の明確化等についても取り組み、民間規格に対する認知度、活用度を一層高められた。
材料の劣化や破壊機構の解明に不可欠な「破壊の物理化学」に関する研究に従事され、エネルギープラント機器の構成材料の劣化評価と余寿命予測手法の確立などにおいて独創的で先駆的な多数の研究業績を挙げられた。
このような専門的な知見から、構造分科会の所掌する規格の制定、改定において、知識や経験を踏まえて適切な指導・助言を行い、多大な貢献と業績を残された。
平成30年6月より品質保証検討会に参画され、JEAC4111-2021「原子力安全のためのマネジメントシステム規程」改定案の取り纏めに力を発揮された。リスク情報の活用、安全文化や安全のためのリーダーシップ、原子力安全に影響する技術的、人的及び組織的要因の相互作用の適切な考慮などは大きな特徴となっている。
また、JEAC4111の普及促進においては、チームリーダーとして、規格の内容を原子力事業に関わる多くの方に知っていただき、適切に活用していただく上で、重要な役割を果たされた。
平成28年12月より7年間、原子力規格委員会の副委員長として、規格策定活動の着実な推進に尽力された。公平性・公正性・公開性を重視し、少数意見を尊重しながら丁寧にコンセンサスを得る議事運営に貢献された。
また、7規格の技術評価においては、主要な会合に参加するなどして、原子力規制庁と相互に意見交換を図り、技術評価の円滑な実施に尽力された。
平成26年3月の運転・保守分科会の委員就任以降、常に積極的かつ的確な意見を発信し、運転・保守分科会の所掌する規格の審議、制定等に尽力し、大いに貢献された。
特にJEAC4209/JEAG4210「原子力発電所の保守管理規程/指針」の2016年版及び2021年版の改定並びにJEAG4803方針検討タスクの方針とりまとめにあたり、中心的な立場の一人として参画され、次回改定の方向性検討に関しても経験、知見に基づき、多大な貢献をされた。
放射線モニタリング指針検討会委員、放射線管理分科会委員として、規格の審議、策定に尽力し、大いに貢献された。
本務である放射能/放射線標準の構築と維持、さらにはJIS/IEC等の放射線関係の規格の制改定を行う委員会活動において培った深い知識と経験、幅広い人脈を活用し、規格の審議に貢献された。特に、規格の表現の正確性など、専門性を活かして細部の確認にご尽力され、余人をもって代えがたい貢献をされた。