日本電気協会

原子力規格委員会

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JEAC4213-2016
運転中における漏えい燃料発生の監視及び漏えい燃料発生時の対応規程

概 要

 原子炉設置者が実施すべき漏えい燃料の監視方法と漏えい燃料発生の有無の判断,漏えい燃料が発生した場合の対応について定めている。なお,本規程はウラン燃料炉心をベースに記載しているが,ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料装荷炉心についても,よう素及び希ガスの放出挙動はウラン燃料と同様であることから,適用範囲とする。

目 次

第1章 規程の目的,適用範囲
1.1 規程の目的
1.2 適用範囲
1.3 関連資料
1.4 用語の定義

第2章 要求事項
2.1 BWRにおける漏えい燃料発生の監視及び漏えい燃料発生時の対応方法
2.1.1 通常時の監視
2.1.2 漏えい燃料発生の判断
2.1.3 漏えい燃料発生又は漏えい燃料発生の疑いがある場合の対応

2.2 PWRにおける漏えい燃料発生の監視及び漏えい燃料発生時の対応方法
2.2.1 通常時の監視
2.2.2 漏えい燃料発生の判断
2.2.3 漏えい燃料発生時の対応

附属書A(参考) 燃料の安全機能維持に基づくプラント運転中の要求事項と漏えい燃料発生時の要求事項
附属書B(参考) 国内原子力発電所における燃料の漏えい実績
附属書C(参考) 燃料の損傷形態とその対応
附属書D(参考) 原子力発電所を保有する各国の漏えい燃料の監視方法と対応
附属書E(参考) MOX燃料への適応
附属書F(参考) よう素及びオフガスのサンプリング箇所
附属書G(参考) BWRの「運転中における漏えいの進展性」及び「出力制御法」
附属書H(参考) PWRの「一次冷却材中のFP挙動」及び「進行性損傷の監視」

巻頭言

 電気技術規程「運転中における漏えい燃料発生の監視及び漏えい燃料発生時の対応規程 JEAC 4213-2016」は,原子力発電所の運転中における,通常時の監視及び漏えい燃料発生又は漏えい燃料発生の疑いがある時の対応方法が,各原子力事業者に共通の規程となるよう,2016年に制定したものです。
 これらは燃料の安全機能の維持及びプラント運転に関する以下の要求事項を満足させる必要があります。
 ・冷却材中のよう素131濃度の運転制限値を遵守すること
 ・冷却材中の核種とオフガス中の核種を監視し,傾向について分析を行うこと
 ・漏えい燃料発生又は漏えい燃料発生の疑いがある場合,適切な手順で措置を行うこと
 BWRプラントとPWRプラントでは原子炉設備又は運用の違いにより,対応方法が異なるため,BWRプラントの対応方法とPWRプラントの対応方法を各々定めます。
 今後は,運転中における漏えい燃料発生に関して本規程を有効に活用するとともに,関係法令や原子力に関する新たな知見等を常に把握し適宜反映していくことにより,本規程の継続的な改善を図っていくことが必要です。
 最後に,本規程制定にあたり多大なご尽力を頂きました分科会,検討会の委員及び事務局等の関係者各位に対しまして,深く謝意を表します。

平成28年7月

原子力規格委員会
原子燃料分科会
分科会長 寺井 隆幸

改定履歴
制  定
平成28年7月12日
正誤表
公衆審査
JEAC4213-2016
期間:平成28年5月13日
    〜平成28年7月12日
結果:資料請求者0名
意見送付者0名
質疑・意見対応
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