日本電気協会

原子力規格委員会

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JEAC4604-2009
原子力発電所安全保護系の設計規程

概 要

原子力発電所の安全保護系は,原子力発電所の安全性を確保するために,原子炉の安全停止並びに事故発生防止及び拡大防止のための設備の作動を高い信頼度で開始させる設計である必要があり,その性能及び信頼度の面から必要とされる事項について規定している。

目 次

1. 目 的
2. 適用範囲
3. 関連法規,規格
4. 用語の定義
5. 設 計
5.1 安全保護系の設計方針
5.2 安全保護系の多重性
5.3 安全保護系の独立性
5.4 安全保護系の過渡時の機能
5.5 安全保護系の事故時の機能
5.6 安全保護系の故障時の機能
5.7 安全保護系と計測制御系との分離
5.8 安全保護系の試験可能性
5.9 環境条件
5.10 自然現象
5.11 外部人為事象
5.12 内部発生飛来物
5.13 火災
5.14 安全保護系の共用
5.15 安全保護系のバイパス及び使用状態からの取外し
5.16 安全保護系の電源
5.17 設定値の変更
5.18 安全保護系の入力
5.19 安全保護系の完全性
5.20 安全保護系の手動操作
5.21 安全保護系の表示
5.22 安全保護系の保守,補修

解 説

巻頭言

 原子力発電所の安全保護系は,原子炉停止系を緊急作動するための信号回路と工学的安全施設等の作動を行わせるための信号回路から構成されています。これは,原子炉施設の異常状態を検知し,必要な場合に,各信号回路を直接動作させる設備で,その設計については,「発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針」(平成2年8月30日原子力安全委員会決定,一部改訂平成13年3月29日,以下「安全設計審査指針」という。)において,その性能及び信頼性に対する要求事項が示されております。
 (社)日本電気協会原子力規格委員会では,原子力発電所の安全保護系に対して,「安全設計審査指針」をより具体化し.実際の設計を実施する上で考慮すべき要求事項を明確化することを目的に,昭和47年に「原子力発電所安全保護系の設計指針」を制定し,平成5年3月に第1回改定を実施いたしました。
 平成18年1月,「発電用原子力設備に関する技術基準を定める省令(省令62号)」が改正され性能規定化されたことに伴い,第22条(安全保護装置)に対応できるよう,今回,電気技術規程(JEAC)として制定いたしました。
 本規程の制定に際し,「発電用原子力設備に関する技術基準を定める省令」の改正をはじめとした国内の規制動向,本協会における他の規程や指針との整合性,最近の技術進歩や運転経験について調査を行い,その結果を踏まえ,規格構成の見直し,記載の適正化などを実施することといたしました。
 本規程は,安全保護系の設計上の要求事項を規定した本文,及び要求事項を理解する為の具体的事例を示した解説で構成しております。
 本規程の制定に当たって,関係官庁,電力会社,メーカ並びに委員の方々に絶大なご助力を賜りました。ここに関係各位に深く感謝いたします。

平成21年8月

原子力規格委員会
安全設計分科会
分科会長 吉川榮和

改定履歴
制  定
昭和46年12月17日
第1回改定
平成5年3月23日
第2回改定
平成21年8月10日
正誤表
公衆審査
JEAC4604-2009
期間:平成21年6月10日
    ~平成21年8月9日
結果:資料請求者1名
意見送付者0名
質疑・意見対応
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