日本電気協会

原子力規格委員会

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JEAG4612-2021
安全機能,重大事故等に対処する機能を有する電気・機械装置の重要度分類指針

概 要

 「発電用軽水型原子炉施設の安全機能の重要度分類に関する審査指針」(平成2年8月30日原子力安全委員会決定,平成21年3月9日一部改訂)を踏まえた原子炉施設の安全機能を有する電気・機械装置の具体的な分類,及び設計上考慮すべき事項 並びに重大事故等対処設備の重要度分類及び設計上考慮すべき事項を示している。
 また,参考として,当該系・直接関連系・間接関連系の分類等の具体的な設計例を示している。

目 次

第Ⅰ編 設計基準対象施設編(DB 編)
1. 目 的
2. 適用範囲
3. 関連法規,規格
4. 用語の定義
4.1 異常発生防止系(PS),異常影響緩和系(MS)
4.2 重要度分類
4.3 当該系,関連系(直接関連系,間接関連系)
4.4 多重性,多様性,独立性
5. 重要度分類の適用の原則
5.1 当該系及び関連系の重要度
5.2 分類の適用の原則
6. 安全機能を有する電気・機械装置に対する設計上の考慮
6.1 基本的目標
6.2 分類の適用
6.3 品質保証に関する設計要求事項

解説
附属書A(参考):各設備の重要度の考え方
附属書B(参考):安全機能を有する電気・機械装置の機能別重要度分類の例

第Ⅱ編 重大事故等対処設備編(SA 編)
1. 目 的
2. 適用範囲
3. 関連法規,規格
4. 用語の定義
4.1 SA 重要度分類
4.2 当該系,関連系(直接関連系,間接関連系)
4.3 多重性,多様性,独立性
4.4 重大事故
4.5 重大事故等
4.6 重大事故等対処設備
4.7 設計基準事故対処設備
4.8 機能要求上最も重要な設備
4.9 炉心損傷
5. SA 重要度分類の定義
6. 重要度分類の適用の原則
6.1 当該系及び関連系の重要度
6.2 分類の適用の原則
7. 重大事故等に対処するための機能を有する電気・機械装置に対する設計上の考慮
7.1 基本的目標
7.2 分類の適用
7.3 品質保証に関する設計要求事項

解説
附属書A(参考):各設備の重要度の考え方
附属書B(参考):重大事故等に対処する機能を有する電気・機械装置の機能別重要度分類の例
附属書C(参考):設置許可基準規則に記載されている重要度に関わる設計要求事項

巻頭言

 原子力発電所の安全性ならびに安定運転を確保するためには,安全機能を有する構築物,系統及び機器の十分な信頼性をその安全機能の重要度に応じて適切に確保することがきわめて重要です。
 我が国では,「発電用軽水型原子炉施設の安全機能の重要度分類に関する審査指針」(平成2年8月30日原子力安全委員会決定,平成18年9月19日一部改訂,平成21年3月9日一部改訂,以下,「重要度分類審査指針」という。)の中で,発電用軽水型原子炉施設の安全機能について,安全上の見地からそれらの相対的重要度が定められています。
 本指針は,安全機能を有する電気・機械装置を対象に,実際の設計において必要な装置単位の重要度や各重要度クラスに応じた設計要求を明確化することを目的に,「重要度分類審査指針」をより具体化,詳細化し,1998年,「安全機能を有する電気・機械装置の重要度分類指針」として制定したものを,今回改定したものです。
 本指針の改定に際し,(一社)日本電気協会原子力規格委員会の下部組織である安全設計分科会の安全設計指針検討会では,福島第一原子力発電所の事故後,2013年に施行された発電用原子力設備に関する規制基準の制定,改正をはじめとした国内の規制動向,同協会における最新の関連指針との整合性,本指針の使用実績,最近の技術進歩について調査を行いました。
 その結果を踏まえ,重大事故等に対処する機能を有する電気・機械装置の設計において考慮すべき事項の追加,また,安全機能を有する電気・機械装置の設計において自然現象等に対して考慮すべき事項の拡充を行いました。
 本指針の改定に当たって,関係官庁,電力会社,メーカ並びに委員の方々に絶大なご助力を賜りました。ここに関係各位に深く感謝する次第であります。

2021年6月

原子力規格委員会
安全設計分科会
分科会長 古田一雄

改定履歴
制  定
1998年5月26日
第1回改定
2010年6月16日
第2回改定
2021年6月29日
正誤表
公衆審査
JEAG4612-2021
期間:2021年4月8日
    〜2021年6月7日
結果:資料請求者0名
質疑・意見対応
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