日本電気協会

原子力規格委員会

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JEAG4617-2013
中央制御室の計算機化されたヒューマンマシンインタフェースの開発及び設計に関する指針

概 要

 計算機技術を原子力発電所の運転・監視に適用した場合の中央制御室ヒューマンマシンインタフェースの設計及び開発の内容について,ヒューマンエラー防止の観点及び今後の新設並びに既設原子力発電所の中央制御室盤更新を踏まえた場合の設計方針・基準の共用化・標準化による開発設計の合理化の観点から規定している。

目 次

1. 序 論
2. 本指針の位置づけ及び適用範囲
3. 本指針の構成
4. 用語の定義
5. 機能と設計に関する要件
5.1 機能に関する要件
5.2 設計に関する要件
5.2.1 情報体系
5.2.2 情報表示
5.2.3 制御器及び操作器
5.2.4 警報装置
5.2.5 大型表示装置
5.2.6 運転支援装置
5.2.7 作業空間
5.2.8 中央制御盤に配備される器具
6. 開発過程と製作設計過程
6.1 標準的な開発過程と製作設計過程
6.2 開発目標
6.3 開発過程
6.3.1 機能要求過程
6.3.2 標準設計過程
6.4 製作設計過程
6.5 検証及び妥当性確認過程

〔解 説〕

巻頭言

 原子力規格委員会 安全設計分科会では,分科会の下に計測制御検討会を設置し,中央制御室の計算機化されたヒューマンマシンインタフェースに係る設計要件に対して,国内規制基準,国際規格等を参考に,以下の規程,指針を制定しております。
 ・JEAG4617-2005 中央制御室の計算機化されたヒューマンマシンインタフェースの開発及び設計に関する指針
 ・JEAG4609-2008 ディジタル安全保護系の検証及び妥当性確認に関する指針
 ・JEAC4620-2008 安全保護系のディジタル計算機の適用に関する規程
 ・JEAC4624-2009 原子力発電所の中央制御室における誤操作防止の設備設計に関する規程

 このうち,JEAG4617-2005「中央制御室の計算機化されたヒューマンマシンインタフェースの開発及び設計に関する指針」については,国際規格等の動向調査,我が国の規制の動向,最近の技術進歩や運転経験を反映した我が国原子力発電所中央制御室の設計開発の実績,他の規格との整合性を勘案して,中央制御室に係る人間工学的知見のうち,計算機化されたヒューマンマシンインタフェースの設備面での開発及び設計に関する実施方法を定めることと致しました。具体的には,中央制御室の機能と設計に関する要件を規定するとともに,標準的な中央制御室の開発過程と実際の発電所における中央制御室の製作設計過程を定めました。

 今回の改定にあたっては,IEC規格,NUREG,米国DI&Cタスクワーキング等の関連する国際規格等の調査,国内原子力発電所の中央制御室に採用されている計算機化されたヒューマンマシンインタフェースの運転実績等の調査,新潟県中越沖地震からの反映事項の抽出等を実施し,手すりを設置する場合の配慮事項等を記載することとしました。
 なお,2011年3月11日の東京電力 福島第一原子力発電所で発生した事故につきましては,現時点では,計算機化されたヒューマンマシンインタフェースに対する直接の反映事項は確認されておりませんが,今後,本指針に反映することが望ましい事項が確認された場合には,速やかに本指針への反映を検討してまいります。

 本指針の制定に当たって,関係官庁,電力会社,メーカ並びに委員の方々に絶大なご助力を賜りました。ここに関係各位に深く感謝する次第であります。

平成25年5月

原子力規格委員会
安全設計分科会
分科会長 古田一雄

改定履歴
制  定
平成17年6月22日
第1回改定
平成25年5月3日
正誤表
公衆審査
JEAG4617-2013
期間:平成25年3月4日
   ~平成25年5月3日
結果:資料請求者0名
意見送付者0名
質疑・意見対応
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