日本電気協会

原子力規格委員会

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JEAG4630-2020
浸水防止設備技術指針

概 要

  本技術指針は,「原子力発電所耐津波設計技術規程(JEAC4629-2014)」「第4 章 津波防護施設・浸水防止設備の耐津波設計」で規定される浸水防止設備のうち,水密扉並びに建屋躯体の配管貫通部及び電路貫通部の止水に係る設計,製作,工事及び保守を行うにあたり基本となる事項を制定した。

目 次

第1章 総 則
 1.1 目的
 1.2 適用範囲
 1.3 用語の定義
第2章 設計
 2.1 要求性能
 2.2 荷重条件
 2.3 材料及び構造
 2.4 性能評価
第3章 製作,現地据付工事
第4章 保全
附属書A(参考) 水密扉
附属書B(参考) 水密ハッチ
附属書C(参考) 止水板
附属書D(参考) 配管等貫通部に設けられる設備
附属書E(参考) 浮体式フラップゲート
附属書F(参考) 止水ダンパ
附属書G(参考) ドレン逆流防止弁
附属書H(参考) 通水扉
附属書I(参考) 鋼製伸縮可とう継手
参考文献
参考資料 海外主要国における浸水防止に関する技術基準,対策事例並びに海外主要国及び国内における溢水の対策事例
参表1 海外主要国における溢水の対策事例
参表2 国内における溢水の対策事例

巻頭言

 電気技術指針「浸水防止設備技術指針 JEAG4630」は,原子力事業者が,原子力発電所の設備の浸水防止に対応するにあたって,各事業者に共通の指針となるよう,2016 年に制定したものです。
 本技術指針は,「原子力発電所耐津波設計技術規程(JEAC4629-2014)」「第4 章 津波防護施設・浸水防止設備の耐津波設計」で規定される浸水防止設備のうち,水密扉並びに建屋躯体の配管貫通部及び電路貫通部の止水に係る設計,製作,工事及び点検を行うにあたり基本となる事項を示しました。
  今回の改定では,浸水防止設備に水密ハッチ,止水板,浮体式フラップゲート,配管貫通部等に空調ダクトの貫通部を追加することに加えて,浸水の伝播を阻止する目的で設置される止水ダンパ及びドレン逆流防止弁を対象設備とするとともに,これらの浸水防止設備が津波防護のみならず,内部溢水防護にも用いられていることから,内部溢水事象も本技術指針において扱うこととしました。また,通水扉及び鋼製伸縮可とう継手に関する規定について附属書にまとめました。
  最後に,本技術指針の改定にあたり,絶大なご助力を賜りました関係官庁,電力会社,メーカ並びに委員の方々等関係各位に深く感謝する次第であります。


2020 年6 月
原子力規格委員会
構 造 分 科 会
分科会長 笠原 直人

改定履歴
制  定
2016年5月31日
第1回改定
2020年6月 6日
正誤表
公衆審査
JEAG4630-2020
期間:2020 年 4月 7日
    〜2020 年6月 6日
結果:資料請求者0名
意見送付者0名
質疑・意見対応
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