監視試験用カプセルの取り出し時期を一部変更するとともに、関連温度移行量の予測法について技術的根拠の追加を行った。
無し
電気技術規程「原子炉構造材の監視試験方法(JEAC4201)」は,発電用軽水炉原子炉圧力容器用鋼材の中性子照射による機械的性質の変化を定期的に調査し評価するための監視試験方法について規定しているもので,1970年の初版以降,新しい知見等を加えて改定を行っております。
2007年版では,
1) 予測精度の向上を図るため,中性子照射による関連温度移行量の予測法を最新の
研究成果に置換
2) (独)原子力安全基盤機構で実施した『原子力プラント機器高度安全化対策(PLIM)』の
研究成果に基づき監視試験片の再生に関する項目の追加
3) 長期監視試験計画の導入による試験用カプセル取り出し時期の変更などの改定を行いました。
今回その追補版として,以下の改定を行い,さらに充実を図りました。
1) 監視試験用カプセルの取り出し時期の一部変更
2) 関連温度移行量の予測法についての技術的根拠の追加
今後とも,本規程を利用される皆様のご助言も得ながら,改定を重ねてまいります。
平成22年7月
原子力規格委員会
構造分科会
分科会長 吉村 忍